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いのちのちから/妊娠中に 避けたい食べ物 と感染症

妊娠初期[〜4ヶ月:〜15週]/妊娠中期[5〜7ヶ月:16〜27週]/妊娠後期[8ヶ月〜:28週〜]/まめまめマメ知識/赤ちゃんの健康/食べものに関すること
2017.08.30

生ハム、ナチュラルチーズ…
なぜ食べてはいけないの?

生ハムやナチュラルチーズなどを、妊娠中に食べてはいけないといわれているのはなぜでしょうか?
実は、妊娠中に避けたい食べ物と感染症には深い関係があります。
トキソプラズマ」や「リステリア」など、妊娠中に初感染すると胎児に影響を与えるものもあるので注意が必要です。
妊娠すると、免疫力が低下してしまうため、妊婦さんは感染症にかかりやすくなります。感染症などにかかりやすい環境をできるだけ避けることが大切です。
トキソプラズマとは、寄生虫の一種で、生肉や火が通っていない肉、寄生虫卵に汚染された猫の糞、その糞で汚染された土などが感染源となります。
妊娠する前から抗体を持っていた場合は、赤ちゃんにも影響はありませんが、心配なのは、妊娠中に初感染することです。その場合、胎盤を経由して胎児に移行し、流産、目の病気などを引き起こすといわれています。
リステリア菌への感染は非常にまれですが、妊娠中は免疫力が落ちているため、注意が必要です。感染すると発熱や頭痛などの症状が起こり風邪やインフルエンザと間違えられることもあります。ごくまれに早産や流産の原因になることがあります。
リステリア菌は、加熱殺菌していないカマンベールやモッツァレラなどのナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモンなどに付着していることがあります。
その他…生レバー、加熱不足の鶏肉に多い食中毒菌(カンピロバクター)にも注意が必要です。感染すると胎盤を通じて、胎児の流産や早産、髄膜炎につながることがあります。
また、気温が上がり、菌が増殖しやすい初夏から初秋にかけては腸管出血性大腸菌(O157)にも要注意。何らかの原因でお肉などの食品に付着し、それを口にすることで感染します。下痢・腹痛・発熱・嘔吐・血便・だるさなどを伴う恐ろしい食中毒です。これらは十分な加熱処理で死滅しますので、妊娠中の食べ物は中までしっかりと加熱してから食べるようにしましょう。