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いのちのちから/母乳について

つわり
2018.06.10

母乳はママから赤ちゃんへの贈り物

無菌状態だったおなかのなかから、いきなりウィルスや細菌がいっぱいの外界に出てきた赤ちゃん。「小さな身体で病気になったら大変だわ」と心配ですが、すでにママのおなかにいる間に、胎盤をとおして、ママが持っている抗体が赤ちゃんにも届いているので、安心してください。その免疫が、だいたい生後半年くらいは持つと言われています。
さらに、それだけでは対応できない細菌などのために、ママは母乳で赤ちゃんに免疫を与えることができます。
その免疫物質をもっとも多く含んでいるのが、産後間もないころににじみ出るような「初乳」です。
「初乳」は免疫物質の分泌型IGAをたくさん含むだけだなく、病原体を食べてくれる白血球も含まれまています。
母乳はその後も赤ちゃんに免疫を渡すことができますが、とくに生まれてすぐの「初乳」には、たくさんの免疫が含まれるので、あまり出ていないと感じても、しっかり飲ませてあげてください。

赤ちゃんが生まれたらすぐにおっぱいが出ると思っていたというママは多いのですが、はじめから母乳がどんどん出る人は少ないものです。ですから、どれが初乳かわからないくらい、少ししか出ないかもしれませんが、とにかく赤ちゃんに頻繁に吸ってもらってください。
何度も吸ってもらっているうちに、初乳を飲ませることができるようになります。
さらに、吸ってもらうことでママの身体の中で、プロラクチンが分泌され、母乳の出もよくなってくるでしょう。
そのころには、母乳のタイプも変わってきて、乳糖や脂肪、オリゴ糖を多く含んだカロリーや栄養のあるものになり、赤ちゃんが成長するための「ご飯」の役割を果たすようになります。